粉末消火剤には4種類あり各主成分と適応火災は以下の通りです。一般には消火器の薬剤として知られていますが、その他にも化学消防車や化学消防船、駐車場や電気室およびボイラー室等の消火設備としても広く使用されています。
消火原理は、火焔への粉末消火剤の放射により薬剤が熱分解し、発生した二酸化炭素の窒息効果、熱分解による冷却効果、および燃焼の連鎖反応を抑制する負触媒効果によるものです。
種別 | 主成分 | 適応火災 | ||
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A(普通)火災 | B(油)火災 | C(電気)火災 | ||
第1種 | 炭酸水素ナトリウム | × | ○ | ○ |
第2種 | 炭酸水素カリウム | × | ○ | ○ |
第3種 | りん酸塩類 | ○ | ○ | ○ |
第4種 | 炭酸水素カリウムと尿素との反応物 | × | ○ | ○ |
粉末消火設備の設置対象物は、不活性ガス消火設備(ガス系消火剤参照)とほぼ同様です。
粉末消火設備は、